第5話~『境界線』~

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第5話~『境界線』~

そして、ついに『境界線』当日を迎えた。 西条家と百合家。 まずは西条家。 審判は百合家当主、(じん)が務める。 「それでは、これより西条家当主を決める『境界線』を開催致します!選手は西条家長男、西条類華!西条家次男、西条日華!西条家長女、西条華火!向き合って礼!」 「背を向け5歩前へ!向き直れ!......始め!」 合図と共に、三角形を作っていた距離から一気に中心へと走り、魔法の発動を行っていた。 魔力が芽生えたばかりの日華と華火は驚くほどの魔力を持っていた。 西条家の『境界線』はすぐに決着がついた。 華火は驚くほどの魔力を持っていると言っても、最近芽生えたばかりで基礎練習二留まっていた。その事もあって類華にやぶれ、類華と日華の1対1。日華は飲み込みも早いため基礎練習は完璧で、応用も完璧だった。 現状、類華の方が押されている。 このまま行けば、類華が負けるだろう。 そんなことを考えていると、思っていた通りになった。 仁の合図があった。 「そこまで!勝負あり!西条家次期当主は、西条家次男西条日華!...これを持ち西条家『境界線』を閉幕致します!」 長男類華の表情は青ざめていた。 次は百合家。 審判は西条家当主、華弥(はなや)が務める。 「それでは、これより百合家当主を決める『境界線』を開催致します!選手は百合家長女、百合都香!百合家次女、百合都乃百合家三女、百合都美!向き合って礼!」 「背を向け5歩前へ!......始め!」 合図と共に魔力を発動した。 西条家と同じく...もしくはそれ以上の速さで決着が着いた。 あっという間に都美も都乃も負けた。 都香の強さちは誰も叶わない程である。 華弥は合図を出した。 「そ、そこまで!勝負あり!百合家次期当主は、百合都香!...これを持ち百合家『境界線』を閉幕致します!」 全ての『境界線』が終わった。 周りからは歓声が上がった。
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