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そんなことを考えていると、都美の番がやってきた。
担任の野山先生に呼ばれ返事をして、測定位置まで来た。
野山先生の合図を聞き、魔力を放つが実際には放たれてはいなかった。
周りからは、クスクスと笑う声が聞こえた。
けれど、都美は無視していた。
気にすれば気にするほど辛くなると自分で分かっていたからだ。
(気にしちゃいけない。)
そう自分に言い聞かせていた。
1日が終わり、やっと帰れる。
そう思いホッとした時、後ろから声がかけられた。
「みーやびっ!」
驚いたが、知っている優しい声。
振り向くと、そこには都香と都乃がいた。
「お姉ちゃん、なんでいるの?」
都美がそう聞くと、都香が答えた。
「都美を1人で帰らすわけにはいかないって、都乃が言ってきたの」
呆れているかのように、都香が都乃の方を見ながら言ってきた。
「都乃、ありがとう!」
都乃は照れくさそうに、べつにと返事をした。
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