エピローグ

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「ねえ、茉那ちゃん、ウサギ飼おうよ!」 「ウサギかぁ……。いいかもね」 幼い頃は飼いたかったけど、飼えなかったから兎のぬいぐるみと一緒に寝ていた。美紗兎とウサギと共に暮らす生活。そんなのとても楽しいに決まってる。 「さっそく明日にでも、見にいこっか!」 「やった! 茉那ちゃん大好き!」 さっき離れたばかりなのに、また美紗兎が茉那に抱きついてきた。そんな美紗兎の髪の毛を茉那が優しく撫でた。 こうしていると、なんだか幼少期からかわっていないようにも思えた。でも、ちゃんと変わっている。茉那も美紗兎も一歩ずつ、前に進んでいる。 今度こそ間違えずにこの新しい関係を続けていこうと思いながら、茉那は優しく美紗兎の髪の毛を撫で続けたのだった。 第1部 終わり
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