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3.水始涸 (みずはじめてかる)
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わたし:「水始涸(みずはじめてかる)」は田畑の水を干し始めるという意味だそうですが、今は稲刈りをする前に田んぼの水を抜くので農法が違っているのかもしれません。
なぎさ:芒種は麦を刈り、稲を植えるって意味だけど、稲刈り関係の二十節気や七十二候とかないよね。
わたし:処暑の末候の禾乃登(こくものすなわちのぼる)は穀物が実るって意味だよ。新米の話をしたでしょ。
なぎさ:そういや、そうだった。
彼岸過ぎて川面の雲の昏きかな
わたし:川口市立グリーンセンターに行って来ました。
なぎさ:何か動機とか理由でもあったの?
わたし:別に。……ひさしぶりに荒川に行ってみたかったんだけど、ナビだとそこまで西に行かなかったんだ。で、鳩ケ谷駅の近くを通って行きました。
なぎさ:これもマリーゴールド?
わたし:そりゃそうでしょ。
なぎさ:これも?
わたし:花弁が多いけど、マリーゴールド……かな。
なぎさ:まるで和菓子みたいだよね。
秋の菓子香り立ちぬれば花と知る
わたし:古今和歌集の真似してるな。コスモスが咲いてて、秋が深まったという感が深いね。
なぎさ:これまではキバナコスモスだったからね。
わたし:可憐だよね。しなをつくってるようにさえ見えるね。
なぎさ:しなをつくるって?
わたし:2つ意味があって……まあ、いいや。どっちもおまえには関係ないから。
なぎさ:ふーん。今に見てろって。
目を伏せて秋のコートに顔埋め
自分のコートに顔を埋めたって仕方ないからね。
わたし:こういうベゴニアの葉は神代植物公園(インスタ:シトロン@葛飾)でも見たけど、秋の楽しみの一つだよね。
なぎさ:ハツユキソウの葉っぱも綺麗だね。
中秋の雪の縁取り緑映え
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