魔王の手下

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不死鳥はしばらくの間、言葉を失った。 そのうちに頭も冷えて怒りもしずまっていく。 「…あーあ、腹立つけど、もうなれたよ。  オレ様が折れればいいんですね、わかってますよ、わかってる!  …それで、どうすればいいんだい?」 「私が瓶の中の血を赤子にかける。  そうしたら、蘇生の術をかけてくれ。  私も同時に術をかける」 「え、え、えぇ?  待って、待ちなさいよ、おいおいおい、死体に血ぃぶっかけんのかよ?  何考えてんの??さすがに趣味悪いよ?」 「どうでもいい。さあ、始めるぞ」 魔王は小瓶を開けて、まず闇の魔法使いの血を全ての死体にかけた。 次に不死鳥の鳥姿の血を2体に、残りの2体には人姿の血を頭にかける。 そして、1体ずつそれぞれ水、火、風、光の魔法使いの血を全身にかけたあと、麒麟の血を全員の口に4滴ずつ流し込んだ。 死体からポタポタと血がしたたり落ちる。 「できたぞ。これこそ本当の赤子だな」 魔王は血まみれの赤子の死体を見ながら口の端をつりあげた。 おぞましい顔だった。 「おいおいおいおい。まったく笑えないからね、それ」
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