魔王の手下

7/11
前へ
/66ページ
次へ
真っ赤な死体を見て、寒気を感じる不死鳥だったが、すぐに切り替えると、燃え盛る炎の翼を広げて、蘇生の術を唱えた。 「さまよえる魂よ、ふたたび魂の器に舞い戻れ」 炎が4体の赤子を包み込む。 さらに魔王も横で術をかける。 「従順なる我がしもべに、魔力を捧ぐ」 魔王の術は鎖状に赤子に巻きつき、やがて溶けて消えた。 そして、術が完全にかかると炎も消えたのだった。 赤子の血もキレイさっぱりなくなっている。 赤子は一瞬にして10歳程度の少年少女の大きさになった。 布を巻いたような服も着ていた。
/66ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加