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不死鳥は魔王城にある自分の部屋で、4人の面倒を見ることになった。
「おいおい魂鏡火!勝手にオレ様の道具を触るんじゃないって言ったでしょ?
ああ、生鏡光ってばまた魂鏡火にいたずらされて髪の毛がすごいことになってる…。
微笑んでないで嫌なときは嫌って言わなきゃだめでしょ?
しょうがない、くしでとかすから待っててねぇ。
って死鏡風!オレ様の羽抜いたらダメ、絶対!ハゲちゃうからね?
おい!魂鏡火!なに笑ってやがる!この悪ガキめ!
はああ、霊鏡水、大人しいのはお前だけだよ。
でも、本ばかり読んでないでさぁ、手伝ってくれたらもっと嬉しいかな。
…聞いてる?無視?無視?
もう、集中してるとなにも聞こえてないんだから、困ったもんだねぇ」
4人の世話はとても大変だった。
人間で言えば10歳くらいの見た目だが、生まれてからは日が浅いため、精神年齢は低かった(特に魂鏡火と死鏡風)。
ただし、魔王が作り出した存在のため、魔力はすさまじかった。
手鏡の扱いもあっという間に覚えた。
しかし、彼らに鏡を持たせると城を破壊しかねないほどの魔力を出すため、コントロールできるようになるまで魔王があずかることになった。
彼らは鏡がないと魔力を使えないため、ただのわがままな子どもも同然だった。
不死鳥はしぶしぶ、人間の姿になって4人をまとめることにした。
不死鳥は人間姿になると、かなりイケメンで中身まで好青年になる。
この姿だと、全員が素直に不死鳥の指示に従うのだった。
「あなたがたは、魔王様のしもべです。
あなたたちの悪いおこないは、魔王様に迷惑がかかるのです。
つねに誇れる言動をしましょう。
よろしいですか?」
「はーい!」
四鏡司たちはそろって返事をした。
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