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数日たつと、魔王が言ったとおり、四鏡司は大人になった。
しかし、不死鳥の忙しさはたいして変わらなかった。
「おいこら!不死鳥!おれの火鏡どこやった!」
朝から魂鏡火の怒りの声がひびきわたる。
「オレ様が知るわけないだろ!!」
「はあ??おれの鏡を隠すのなんかテメェしかいねぇんだよ!!」
「はぁ??どうせキミが不注意で無くしただけだろ???」
「ちげぇよ!!!」
言い合いがヒートアップしていく。
生鏡光は言い合いを止めようとしていたが、2人の迫力に負けて、何も言い出せずにオロオロしていた。
生鏡光は周りに助けを求めることにした。
まず、死鏡風の部屋へ行く。
死鏡風はまだいびきをかきながら寝ていた。
となると、頼れるのは、霊鏡水しかいなかった。
「れ、霊鏡水!」
生鏡光は霊鏡水に事情を説明した。
「わかりました。なんとかしましょう」
そして、霊鏡水は不死鳥と魂鏡火のもとへ行くと、水鏡を取り出して術をとなえた。
「下級魔法・水よあれ」
すると、不死鳥と魂鏡火の頭の上から、バケツをひっくり返したかのような、大量の水が降りそそぐのだった。
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