8人が本棚に入れています
本棚に追加
倒れている人
そんなある日、私は1人で家の近くの森に木の実をとりにきていた。
そこに倒れている男の人を見つけた。意識がないその男は傷を負っており、血も流れ出ている。
すぐに医者である青の男を連れてきた。
治療をしてほしいと頼んだが険しい顔をしたまま医者は治療をしてくれなかった。
一生懸命お願いしてやっと青い男は折れてくれ、家に連れて帰ってくれた。そして傷の治療をしてくれた。
みんななぜか倒れていた男に対して、いい顔をしなかった。
「治ったらすぐに出ていってもらった方がいい。」
「ごめんなさい。みんなの家に勝手にいれてしまって。治るまで私が面倒みるから。このままじゃほっとけないよ。みんなもあたしを助けてくれたじゃない?」
みんな口々にいっていたが、私の言葉を聞いてだまった。
都の上級家庭の息子という黄の男が話しだした。
「その方は俺達が守っている金色のオリーブを取りにきて、門番の怪物にやられたんだ。傷はその門番の傷だよ。白雪姫にキスをして、雪の姿にしたあの男だよ?そいつ……」
ーーあの罵声をあげて帰ったあの男なの?王子?だから見たことある気がしたんだ!
しかも金色のオリーブ?7人の騎士達は、金色のオリーブを守る仕事だったんだわ。
「王子には確かに酷いこと言われたけど、怪我をしてる人をやっぱりほっとくなんてできない。オリーブ?盗みに来たなら、王子にもう盗まないでってお願いしよう?」
「雪はおひとよしだよ……」
みんな私が必死にお願いするから、呆れて助けることに賛成してくれた。そんな優しいみんなに私は感謝をした。
最初のコメントを投稿しよう!