プロローグ 過ちの夜

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 そして、さらに激しく、わたしを責め立てた。 「ああ……ん」  意識が遠のいて、ゆく。 「奈月……好きだ」  絞り出すような声でそう言われた気がしたけれど、気のせいだろう。  この人がそんなこと、言うはず……な……い。  一晩だけの……相手に。  わたしの意識は、そこで途切れた。
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