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身内に貴族を殺そうとした犯人がいるとなると、たとえ家族が被害者だと訴えたところで、お家断絶は避けられない。
強大な能力と発言力を持つフローレンス公爵家を、国王がけむたがっていることは誰の目にも明らかだったので、真実を語れずにいるのだと言われている。
何もしていないアリエラ様が追放、ましてや処刑などということになれば後悔してもしきれない。
だからこそ、どんなに強い憤りを感じていたとしても、誰も声高に叫ぶことができずにいた。
学園の教師陣はエルミナを腫れ物に触るように扱っている。
それをいいことにエルミナはろくに授業にもでず研究室の一室を私物化している。
それでいて成績トップだというのだから余計に鼻につくのだった。
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