第2章

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「だって答えて分かるの?そんなふうに見えないとか、そんなことあるの?って2人はなるんじゃない?ツバサのことそんなに知らないでしょ?」 だから私はあえて顔と答えた。勿論顔は好き。ツバサの顔は私にとってイケメン。目は二重でぷっくり涙袋があって、鼻もシュッとしている。唇も厚すぎず薄すぎず可愛い。 「んー、カッコイイのは分かるけどさ、他にもカッコイイ人居るよ?」 控えめに言うミユキ。それにウンウンと頷くチナツ。 「別に顔だけじゃないよ?優しいし、仲間思いだし、自信家で話上手だし、料理が下手でジェットコースター系のアトラクションは苦手なのにそれさえもパフォーマンスと言って平気なフリしたり、兄弟すっごく仲良いし、なんと言っても言動力は本当に凄い。って言ってもツバサの魅力分からないよね?」 力説した所で伝わらなかったら意味無いなと落ち込むと 「まぁでも本当にずっと好きだよね。どれだけ言ってもアイリの中でツバサが1番なんでしょ?」 と呆れ気味なのか観念したのか分からない声色で聞かれたので顔を伺おうとチナツの目線に合わせると 「もう2年?3年?どれだけ私たちが言ってもアイリはずっとツバサだもんね、それだけ好きってことならもう何も言わない。あ、何も言わないってのは関心がないから何も言わないじゃなくて、アイリを応援するから。もうあなたの想いは十分分かったからさ」 どうやら私の想いに負けのか観念したようで遂に認めてくれた。優しい目をして微笑んでくれて 「だから頑張ってね」 と背中を押してくれるチナツ。
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