第2章

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「そうだね。恋愛って自由だしさ、いくら私達が止めた所で実際にアイリはもう3年?ずっとツバサを想ってるわけだからさ、私たちがとやかく言うことじゃないのかも。身近な人と付き合っても別れることもあるし…なら自分が思う本気で好きな人と付き合った方が上手くいくのかも?」 ミユキまでこんな事を言い出したので 「ちょっと怖い…今まで散々止めてきたのになんで急に2人して認めだしたの?ミユキはともかくチナツはずっと反対派だったよね?」 どっちかと言うとミユキは私を宥めるように止めていたが、チナツは怒ったように止めていたのでずっとチナツとは分かり合えないと思っていた。それが急に2人して認め出すなんて不信感しかない。 「だって初めてツバサを好きかもって言われてからずっと辞めときなよって何回も何十回言っても聞く耳持たなかったじゃん?ならこの先言っても変わらないでしょ?それにあまりにもツバサツバサって言うから最近動画見るようにしてるの。アイリみたいに恋愛感情はないけどさっき好きなところ言った時に、表面上だけを見てるんじゃなくてちゃんと好きなんだって伝わったからさ。私はアイリと比べたら全然ツバサの事は知らないけど、兄弟仲良いとか仲間思いとかは動画見てて分かったからさ、顔がかっこいいとかスタイルがいいとか見た目や表面上だけじゃなくてちゃんと中身も見て知って好きなんだって思ったらこれも1つの愛かもって思ってさ。」 愛だって、きゃーって自分で言って自分で恥ずかしくなったのか赤くなってる顔を手で仰ぎながら冷たい水を飲んで落ち着かせている。
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