第3章

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そして今日は整理券発売日。10時に開始されるということで、いつもなら休みの日はアラームかけずに好きなだけ寝るが、今日は9時に設定し、ちゃんと起きた。軽く洗面をし、朝食を食べようとパンを焼き、ヨーグルトを小皿に盛り付ける。ふふんと自然と鼻歌を歌いながら出来上がった朝食を食卓テーブルに持っていく。 「いただきます」 手を合わせ、牛乳と一緒に朝食を食べる。そんな時でもお気に入りのツバサの動画を流しながら。もし整理券を取得できたらこの画面越しに見るツバサが直接拝めるなんてどんだけ待ちわびた事だろう。ツバサの瞳に私が映って、名前なんて呼んでくれたらそれだけでもう幸せを感じる。ツバサに実際会えたら私はどうなんるんだろうか。嬉しすぎてテンパって話せない?それとも意外に流暢にお話出来て名前呼んで壁ドンしてくださいとかお願い出来ちゃう?その場にならないと分からないが今想像するだけですごく楽しい。 「あー会えたらいいな!」 画面越しのツバサにお願いをして、食べ終わった食器を片付けて携帯を持ちながら時計とにらめっこ。9時55分になったのでサイトに接続をし、入力画面を先に入力しておく。サーバー落ちしない為にネットを強化されていると書かれていたが、約500万人のファンが居るんだもん。どれだけの人が応募するか分からないが、争奪戦になる事は間違いない。ならばギリギリになって接続出来ないより先に出来ることはやっておかないと。
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