第4章

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唐揚げ定食を堪能した後お会計を済ませ、自宅に帰る。 「ただいま」 本当はもっとツバサの近くで余韻に浸りたかったが、店で長居するのは迷惑だし、共有しあえるファン友達も居ないのでちょっと虚しくなっちゃった。手洗いうがいを済まし、部屋着に着替えてベッドにダイブ。 「ツバサはまだイベント中かな?」 携帯を取り出し画面を見るとLINEの通知が来ている。誰だろう?と何の気なしに見ると 「どうだったの?」 「話聞かせてよ!」 ミユキとチナツからのLINEでおっ!と思いつつも一瞬ガッカリした。というのもツバサから来たのかな?と来るはずもないのに淡い期待していたからだ。 「もうね、最高だった!最高にイケメンだったし、最高のファンサだった!そして1つ新たに気付けた魅力があって、いい匂いがしたよ!」 文章と共に撮ってもらったチェキも写真で撮って送信。するとすぐに 「楽しそうだね!良かったね!」 「また話し聞かせてね!」 心温まる文章が届く。二人は一緒に居るのかな? 「また今度ランチでも行こう!」 と返信を打ったところで携帯を閉じ、そういえば掃除や洗濯をしなくちゃと起き上がり家事に取り掛かる。あーぁ明日から現実に戻るのが辛いよ。ここ3週間ぐらいは凄く楽しかったな。1日1日過ぎるのは遅かったけど今日なんか一瞬に終わっちゃったよ…ってぼんやり思いながらひたすら家事を行っていく。
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