第4章

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えいっ!と勢いで通話ボタンを押し 「もしもし…?」 恐る恐る言うと 「何ビビってねん。今日はお疲れ様」 ひゃ!?本当にツバサの声が携帯越しに耳元に響く。 「えっ?なんで!?!?!!」 「なんでって連絡先書いたのアイリやろ」 いや、そうだけど。そうだけどさ…まさか連絡くるなんて思ってないじゃん!! 「どうして連絡返してくれたんですか?」 素朴な疑問をぶつけると 「だっておもろかったから」 ここにもドSなツバサ登場ですか。 「面白かった…」 あまりの嬉しさと衝撃で上手く会話が出来ない。 「会った時の反応がおもろかったから。やから手紙読んでやっぱりおもろいなって思ってたら最後に連絡先書いてあって、お、これは連絡してみようと」 時々笑いながら言うツバサに何が面白いの?と思いつつ、私の事で楽しそうに笑ってくれるなんて嬉しく思いつつ、複雑な感情が頭を悩まさせる。 「というか家、着いとる?」 「はい、着いてます。」 「って事はそこまで遠くないって事なん?」 あっ、そっか。当たり前だけどツバサは私がどこに住んで居るか知らないし、ツバサのファンは遠路はるばる各地方から来るから都内の人ばっかりじゃない。 「都内です。ツバサは仕事終わったのですか?」 するとそこでぷはっと吹き出し笑いをしながら 「やっぱおもろいな」 なんて言われる始末。そんな変なことは言ってないのに何が面白いんだろう。
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