第4章

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「どうかしました?」 「手紙も今も俺の事呼び捨てにするのに敬語なのがおもろい。」 と言われはっ!とした。 「すみません、ついいつものクセで呼び捨てで呼んでしまって…」 確かに私はツバサの事を勝手にツバサと呼んでいる。もしかして嫌な気持ちにさせてしまったのかな…。 「そっちじゃなくて、普通にタメ語で喋らんの?」 「あれ?呼び捨てにされる事を気にしている訳ではないんですか?」 「別に構わん。」 ちょっと声色が優しくなってドキッと胸が鳴った。 「じゃあ…タメ語で失礼しますね?」 「ところで、普段は何してんの?」 「普段…仕事内容?」 「うん」 私になんか絶対興味無いのに関心を持ってくれるみたいで嬉しく思う。 「OLしてるよ?」 「じゃあ比較的土日休みか。今度都合合えば飯行くか?」 「はっ!?」 えっ?待って?空耳?今何て言った?ツバサの口からなんて発した!? 「はっ?って嫌なのか?」 「ううん!そうじゃなくて!」 そうじゃなくて!食事に誘ってくれてるの!?あのツバサが?この私を?へ!? 「行くの?行かねーの?」 「行く!行きます!絶対行きます!!」 ぶはってまた吹き出す笑い声が聞こえて 「やっぱアイリおもろい」 なんて言われているがそんなの気にしない。だって!もう奇跡!大袈裟でもなんでもなくて奇跡が起こってるよ。だって、ツバサに食事に誘われたんだよ!?よく分かんないけど、まだ頭は追いついてないけど、凄く嬉しい。
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