第4章

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「それじゃあまた連絡するわ」 プツッと切れた電話だけど、しばらく携帯は耳に当てたまま呆然とする。えっ?今何があった?ツバサが私に連絡してきて?電話してきて?しまいにはご飯に誘われた?えっ?なんで?全部頭が追いつかずパニック寸前。どうしよう…こんな凄いこと1人では抱えきれない。 「大変なことが起きたんだけど!!」 チナツとミユキのグループLINEに打ち込めばすぐにチナツから電話が掛かってきて、ミユキと一緒に居るから家に来てくれるとの事。やっぱり今日2人は一緒に居たんだ…とぼんやり思っていたらLINEの通知音が鳴り、グループLINEのお知らせかとそれほど気にせず画面を見たら 「ちゃんとLINE追加しとけよ。また空いてる日できたら飯誘うわ」 わぁー!なんとツバサから追い討ちをかけるLINEが届いた。もう本当に心臓に悪い。 「分かりましたた」 とだけ返信を送り、静かに携帯を閉じて考える。もうどうしよう。ずっと心臓はドキドキ鳴り、頭の中は全然追いつかない。そもそもツバサってファンに手を出すの?あまり聞いた事ないような…それなのにこんなふうに連絡返ってきてどうしたんだろう…なりすましでもなく、ツバサ本人で電話も掛かってきたし、食事にも誘われた。うん、冷静に物事の整理しても全然応えが分からないや。
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