第4章

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ピンポーンと鳴ってチナツとミユキが来たことを知らせる。モニターに受け答え、玄関に向かいガチャっと鍵を開け 「ごめんね、急に呼び出して」 「全然、ちょうど一緒に居たし」 「お邪魔します」 リビングに招き入れ、それそれが座った所で 「これ、ケーキ買ってきたから食べよう」 とミユキから差し出されたので 「ありがとう。飲み物いれてくるね。紅茶かコーヒーどっちがいい?」 チナツはコーヒー、ミユキは紅茶、私は紅茶な気分なのでそれぞれマグカップにいれてテーブルに持っていく。 「美味しそう、いただきます」 買ってきてくれたケーキに舌鼓をし、他愛もない話をしながら食べ進めていく。会話が一区切りついた頃 「あのね、今日あった話聞いてもらってもいい?」 と自分からイベントでの出来事、ツバサはかっこよかったこと、チェキを見せながら話すと 「良かったね、楽しかったみたいで」 「この顔のアイリ幸せそう」 とチナツ、ミユキが順に言ってくれて微笑ましくなる。 「でもね、本題はここからで…ファンレター書いて持って行ったの。プレゼントボックスが設置されていて。実際会ったら緊張してうまく話せないかもしれないと思って自分の気持ちを書いたの。それで、会った時に手紙見てくださいってだけは念を押して言ったの」 うんうんと頷きながら聞いてくれる2人に今起きている現状を話していく。
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