気付いたらそこは沼だった

第5章

「それで？続きは？」

唐突に言われ、頭の中がきょとんとする。

「さっきの続き。あの勢いだともっと俺の好きな所ありそう」

ニヤって笑って心配していた私の気持ちはどこへやら。完全に楽んしんでらっしゃる。

「あるなら聞かせろ」

「そんなこと言われたって…引かない？」

「引く？なんでなん？俺の魅力を言ってくれるなんていいことやんか」

スプーンでブリュレを掬い上げパクッと口の中へ頬張るのも絵になるなと見つめる。

「じゃあ言いますけど、勢いのまま言いますけど引かないでくださいね？えっと、そうやって自信家な所も好きです。ボジティプでなんでもいい方向へ持っていくところ。後はトーク力。テンポと声が良くて聞いてて楽しいです。注射やホラーやアクティブな乗り物が苦手な所は可愛いですし、でもそれを苦手なのに苦手と言えずあくまでパフォーマンスだといってやる所。10年来の仲間に一生懸命手紙考えて、気前のいいプレゼントを贈るその懐の深さと優しさ。元々私は某グループからツバサを知りました。某グループを推していて、コラボで知りました。その某グループに無償な愛で優しさを与えるところ。惜しみなくお金使って、困っていたら手を差し伸べて、失礼な態度も笑って許して。やらない偽善者よりやる偽善者と言いながら自治体に出向き、莫大な募金をするだけでなく、何か思い出作りをとプレゼントを送ったり、ものを作ったり…そういうのは中々できない人が多いのが現状ですので、凄く心打たれました。あのシリーズは涙無しでは見れません。また今の現状や被災地に笑顔を届けようと忙しい合間を縫って東北や九州に出向く…他のYouTuberさんではあまりお見かけしないような事を平然とやってくれるその行動力と優しさ。とにかく何が言いたいかって言うととりあえず好きです。」