第6章

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第6章

「それ、もう付き合う前のカレカノ!」 「落ち着いてよ…」 「だって聞いてるだけでキュンキュンしたよ?」 あれから数日後。チナツが我が家にやってきたので、先日のツバサとのご飯の話をするとこの興奮ぶり。 「付き合うの?」 「いや、待って。私の気持ち熱弁しただけでそういう話にはなってない。」 「答えは聞いてないの?」 あれ?そう言えばと 「聞いてない。てゆーか好き好き言っただけで、付き合って欲しいとかも言ってないかも…」 チナツの核心を迫る質問に落ち込みながら答えると 「でも連絡は前より取ってるんでしょ?」 「うん、毎日おはようって送るのが日課だけど、私より先に起きた場合は向こうから送ってくれるし、面白い写真撮ったら送ってくれたりするよ」 「じゃあ付き合うのも時間の問題か」 「えっ?それはないでしょ」 ご飯行った以来本当に前よりはこまめに連絡取るようになったけど、1度もそんな話は出たことがない。 「なんでそれはないの?」 「じゃあチナツはなんで付き合うのも時間の問題だと思うの?」 付き合えるなんてそんな嬉しい事が起きたらそれは最高だけど、そんな話は一切出てないし、ましてや付き合えるなんて思ってない。 「アイリはさ、自分が好きでもない…興味ない人から毎日連絡来たらどうする?」 「んー、適当に返しちゃうかも。スタンプとかだけで。それか仕事を言い訳に毎日は返さないかも。」
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