第6章

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それからは深夜までとことんチナツの話を聞いた。なんでも彼と喧嘩してしまい、どうしても聞いて欲しかったみたいで、手土産でワインを一本持ってきたので、1本空くまで飲み明かした。 「うっ…頭痛い」 翌日、思ったよりも飲みすぎたみたいで二日酔いで頭が痛い。とりあえず水分取ろうと歯磨きだけ先に済まし、冷たい水を体に流仕込む。それからは出社する準備をし、会社に向かった。 「おはようございます、部長お願いがあるんですけど…」 こういうのは先手必勝。後から言って急に言われても…とならないように、朝一番に部長に頼んだ方がいい。 「どうした?」 「急で申し訳ないんですけど…来週の木曜日有給、もしくは半休で午後から休み頂けないでしょうか?」 言いたいことを伝え、頭を下げると 「唐突だな…まぁいいよ。来週木曜日有給な。」 とスムーズにとる事が出来 「ありがとうございます。本日の勤務も頑張ります」 そそくさと自分のデスクに向かった。そして昼休憩まではひたすら仕事をし、昼休憩に入ったと同時に携帯を取りだし 「来週木曜日有給取れた!」 とツバサに送信。すぐに返信は来ないので仕事中なのかなと携帯をしまい、社員食堂で昼食を済まし、業務に戻る前にもう一度携帯をチェックするが、連絡どころか既読マークも付いていないので諦めて仕事に戻った。
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