第6章

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またこの人はサラッと冷蔵庫開けていいとか一緒に食べようとかなんで言っちゃうかな。また緊張してきちゃった。 「とりあえず冷蔵庫開けます」 一言断りを入れて、キッチンに入るとそれも見た光景で目が輝く。とりあえずプリンを冷蔵庫に入れてから動画で見る場所をくまなく見て、時々写真を撮ってまるでテーマパークに来たみたいに心を弾ませて楽しい探検は終わって、ツバサの元に戻る。 「終わりました!ありがとうございました!」 「俺との写真はいいん?」 「へっ!?いいんですか?撮ってくれるならそれは何枚でも…」 「じゃあ撮るか。アイリの携帯貸して、ここ座って。」 指定された場所はソファに座ってるツバサの隣。 「えっと…」 そんな急に隣に座るとか無理。イベントはそういう場所だし、スタッフさんも居たし…ご飯の時は対面に座っただけであって隣とかそんな無理。 「早く座れって」 ツバサの手が伸びてきて私の手を掴んでグッと引き寄せられ流れるように隣に座らされた。 「アプリは?どれ?」 ここで立ち上がってツバサの元から離れるのも違うなと思い、そのままアプリを開いて携帯を渡した。何枚か撮って貰って 「ありがとう」 「プリン食おうか」 携帯を返され、立ち上がろうとすると 「俺取ってくるから座とっていいよ。飲み物は水しかないけど水でいい?」 「うん、ありがとう」 冷蔵庫から水とプリンを取りだし再び戻ってきて、また私の隣に座るツバサ。 「いただきます、お、めっちゃうまそう」 キラキラした目でプリンを箱から取り出す姿は時々見せる少年のような無邪気さでこれまた可愛い。
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