第6章

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「うっま。これうま。もう一個食っていい?」 あっという間にペロリと完食し、4つ買ってきてあったので、あと残り2個ある中の1個を返事を聞く前に取り出してるツバサは果てしなく可愛い。 「食べていいよ。あと1個も好きなタイミングで食べてね?」 「え?アイリ食わんの?」 「私は1個で十分だよ?」 「じゃあ夜ご飯のデザートで食お」 2個目もあっという間に完食し、 「うまかったー」 っていうツバサは子供ですか? 「クリーム口の端に付いてるよ?」 「ん?どこ?とって?」 「えっと…鏡はないの?」 「ない。洗面所。ティッシュはそこ。」 とティッシュを指さされても… 「ご自分で拭かれてみては?」 「ん、見れないから無理」 って口を差し出されても…。 「ツバサって本当人たらしだよね…」 「ストレートな悪口?」 「いや…褒め言葉です?」 「ふーん、とりあえず取って?」 これはもう取るまで終わらないのかもしれない。仕方ない。意を決してティッシュを取り 「じゃあ拭き取りますね」 ササッとついてるクリームを拭き取った。お陰でこちらの体温は耳から指先まで一気に急上昇。指先が触れたらバレるんじゃないか?と思うほどに。 「ありがとう。今日は何してたん?」 ご自身はプリン2個食べあげ、拭いてもらって御満悦なのか、急に話題が変わった。 「掃除かな?ご馳走様でした」 「ふーん、掃除好きなん?」 「あれ?そう言えばツバサは掃除とかどうしてるの?いつも撮影とかで忙しくて掃除出来る時間あるの?」 「俺はしない。周りのヤツがやってる」 あーそっか。ツバサレベルになるとやってくれる人が居ないと出来ないか。
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