第6章

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映画が見終わる頃には感動のシーンがあり、胸がジーンと熱くなる。 「おもろかったな」 「うん、すごく良かっね」 「てゆーか笑うツボ一緒なのすげーな」 「あ、ツバサも気付いてた?」 ツバサも気付いてくれていたなんて凄く嬉しい。 「そろそろ飯頼む?何食いたい?」 「えっと」 目の前にツバサの携帯を見せられ、一緒に覗き込んで注文して。届くまで雑談して、ご飯食べて…さて、ここからどうしたらいいんだろう。帰った方がいいのかな?ツバサは仕事の電話がかかってきたので廊下に居るけど…忙しそうだし帰った方がいいのかな?ずっと長居しても邪魔だろうし…。しばらくして電話が終わったようでリビングに戻ってきたツバサに 「あの、私そろそろ帰るね?今日はお招きありがとう。写真はSNSに載せたりしないけど…大切な友達2人には画像見せてもいいかな?」 「は?なんで帰るん?なんか用事あるん?写真は好きにしてええで」 「ツバサ忙しそうだし…長居しても迷惑かなって…」 「別に忙しくないからここにおって。まだ話し足りんし。あと1件だけ電話せんとあかんけどアイリは何も気にしんでええ。」 拗ねたような表情を見せられたらここで帰るなんて言うわけにもいかず 「分かった。でも帰って欲しくなったら言ってね?」 と従うしか無かった。それからしばらくしたらまた電話が来て廊下に出たけどそれ以降はずっとお話をしてくれる。撮影秘話とかこんな事計画してるとか最近あった出来事とか。ポンポン色んな話題を繋げてくれてさすがツバサだなって思った。
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