第6章

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「てゆーか1個聞きたいんやけど」 「うん、何?」 「アイリって彼氏居るん?」 今までとは違い、急に恋愛の話題になり、焦りつつも 「居ないよ?」 「それは俺のことが恋愛感情で好きだから居らんの?」 「えっと…そうだけど…」 そんな核心を迫る事を言われ、どうしたんだろうと思ったら 「なら俺と付き合って」 「!?!?!!?えっ?その付き合うというのは今からどっか行くから付き合って?」 「アホか。俺の女になって」 この顔は…本気だ。冗談とか騙すとかじゃなく、真剣な目で私を見て言ってくる。 「えっと…?」 「嫌なん?」 「嫌というか突然過ぎて…」 「軽いノリとか思っとるん?」 「軽いノリというか…私はツバサが好きだけど、ツバサはどう思っててどう付き合ってっていう気持ちなのかなって…というかツバサの周りならもっと綺麗な人や可愛い人居るからなんで私なのかなって…ツバサにとってただのファンの1人なのに。もし私の気持ちへの同情だとしても、私みたいにツバサにガチ恋してる人は居るから…」 もしツバサの気持ちがその辺にいる丁度いい女だからみたいな理由で付き合ったとしても、後々振られた時の方が辛い。私は本気でツバサが好きだからこそ軽い気持ちでなんか付き合いたくない。 「ふーん、そっか。ならちょっと待っとって」 そう言ってリビングから消え、しばらくしてから戻って来た。
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