第6章

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「とりあえずこれ俺の家の鍵。こんなん軽い気持ちの奴には渡せん。俺はイベント来てくれた時に可愛いやつが来たなって思った。そして話してる感じが楽しくて手紙読んだら連絡先が書いてあったから連絡した。ただのファンとかだと俺はそこまで気にせん。会った時惹かれる物があったから連絡した。だから飯行ったし、今日も家に誘った。やっぱり話していて楽しいし、笑うツボが一緒なのは俺にとってはデカい。逆に軽い気持ちだったらこんな事言う前に手出しとるし、わざわざ家に呼んでゆっくり映画見たり飯食う時間なんか作らん。やるだけやってさっさと帰ってもらっとる。その鍵だって一々渡さん。これから付き合ってくれるなら好きなように俺の家出入りしていい為に渡しとる。他に聞きたいことある?」 すごい真剣な表情で真剣な顔で勢いに飲まれ返事しそうになるのをグッとこらえ、動画見る中で気になる点をぶつける。 「でもツバサって浮気したり、セフレ囲んでるんでしょ?」 「あーそれは…セフレは居るけどそれは俺がフリーやから。これでアイリと付き合えるならセフレとは切る。そういう約束をしとる。浮気は…あれは動画上での演出。エンターテインメント。俺のファン人妻が多いから、ワンチャン抱いてくれるかも…って思わせる戦略であって実際は浮気しん。だけど動画ではこれからも言う。それはキツイ?」 そっか。そうなんだ。ここまでさらけ出してここまで正直に答えてくれるツバサの言葉には嘘ひとつ見える事無く、スっと私の心の中に入ってきた。入ってきたので私が出す答えは1つ。
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