第7章

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家を出発し、運転はツバサがしてくれ、道中気になるお店や建物があれば寄り道をし、美味しい物や可愛いお土産などを買いながら、遠い距離を感じさせないほどあっという間に旅館に着き、仲居さんの案内で客室に通される。 「以上がお部屋の説明になります。そちらのパンフレットに当館の利用方法が書いてあり、また内線9番にお気軽にお問い合わせ頂ければと思っております。それでは夕食の時間までごゆっくりおつろぎください」 仲居さんが居なくなったのを確認して 「すっご!こんなお部屋取ったの?綺麗だし豪華過ぎるんだけど」 あまりの凄さに圧巻される。行き先や泊まる所はツバサセレクトだったので、私は着くまでサプライズということで知らされてなかった。 「そんな喜んでくれてここにして正解やな。ほな旅館内回るか?色々設備されてんで。」 「ツバサ…連れてきてくれてありがとう」 嬉しさのあまり抱きつくと 「ほな最初は布団入るか…ってセットされてへんやんか。」 「それはそうでしょ。こういうの場所って夕食後に敷いてくれるんだよね?」 お互いの顔を見て笑いあって楽しい時間が流れる。それからは旅館を見に行き、娯楽ができる場所では遊んで、またお土産を見て買って。お部屋に戻れば夕食が運ばれてきて。美味しいご飯に舌鼓して。それからは一緒に温泉に入って、一緒に布団で眠って…楽しい旅行となった。 「ツバサ本当に連れてきてくれてありがとうね」 帰りの車中で改めて感謝の言葉を伝えれば 「また来たらええやん」 サラリと未来がある事を言ってくれるのでまた1つ好きが増えた。
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