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死の覚悟も上回る①
第4回のお見合いが始まろうとしている。
本日の花嫁候補は大陸の端にある弱小国の姫だ。
ハシーノ国は天災による飢饉続きで国全体が疲弊していた。
そこに追い打ちを掛けるかのように、デーモンの群れが現れハシーノ国首都を襲撃!
なんとか撃退したが多くの死者を出し、しかも敵のボスは仕留められなかった。
今度襲われたら、もう勝ち目はない。絶望する国民。
ハシーノ国姫ブチギ・レンカ(15歳)は幼い頃からの教育係兼護衛のセバスチャンを連れ、ドラミング共和国に向かう事にした。
ドラミング共和国とは何の交流も無い、助けてくれと頼んでも無下に追い返される。
しかし、タブラリゴの一族になれば話は別だ。
国民が待っている!私は何としてもタブラリゴ・クイサーブの妻になるのだ!!
必死の思いを抱えて、縁談の席に着いた。傍でセバスチャンが見守る。
クイサーブはこの一連の事情を全く知らない。
あくまで遠路はるばる知らない国のお姫様が、自分と結婚したいと言ってやってくる、それくらいしか知らない。
「今日のお相手はお姫様か、やっぱり我は姫と結婚したいぞよ、ウホウホ~♪」
上機嫌でレンカの向かいに着席した。
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