ナイト見参

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ナイト見参

「タ、タブラリゴ・クイサーブ・・・殿⁉」 「すまぬ!待たせたなレンカ姫!!」 美しき姫の窮地にゴリ・・・ナイトが現れた! 「なぜ・・・ここに?」 「話は後だ、まず奴らを追い払う。いくぞタブラリゴ騎士団!!」 「ウホホーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!」 クイサーブの激に反応するタブラリゴ騎士団員たち。 全員身長は2メートル超え、体毛は全ての皮膚を覆い、手にはこん棒が握られている。 そんな男たちばかり50名、それがタブラリゴ騎士団! ちなみに人間サイズの甲冑はサイズオーバーで着れない、豊富な体毛は衣服など必要としない。 騎士団と名打っているが皆体重が300キロオーバーで馬には乗れない。 ん・・・?それだと裸の体毛大男がこん棒持っているだけ? ・・・違う!タブラリゴ騎士団だ! 「クイサーブ殿、加勢感謝する。しかし見たところ50名程度、デーモンの軍勢は500とも言われ・・・」 「ウッホッホ、安心召されい!行けい!我が配下どもよ!」 「ウホホホホホーーーーーッッッ!!」 ドスンドスンッ!!と地響き立てながら進むタブラリゴ騎士団員たち。 その中の一人が、デーモン目掛けてこん棒を降り降ろす! グワコラガッキィィィン!! その一振りがデーモン2匹に命中、さらに風圧で6匹ほどが吹っ飛んだ。 「なんという威力!!あのこん棒・・・ただの木材に見えるがマジックアイテムなのか⁉」 「ウッホッホッホ、レンカ姫よ。あれはただの木材。どんな敵も圧倒的なパワーのみでねじ伏せる。それがタブラリゴ騎士団!」 剣は持ってないし、馬にも乗ってないし、そもそも服を着ろ!とツッコミたい気持ちを我慢したレンカ。 それよりクイサーブに伝える事が有った。 「確かに凄いパワーです、恐れ入りました。クイサーブ殿・・・いやクイサーブ様、助けて頂いた上に厚かましいお願いなのですが、第1~3の倉庫を取り戻してほしいのです。それぞれにはこの国の食料や貴重品が保管してあります。燃えてしまうと国が助かっても、その後が厳しくなるのです」 「ウッホッホッホ、レンカ姫よ、そこには既に我がタブラリゴ騎士団の組長たちが向かっている!」 「なんと!」 「パワー&インテリジェンス!それがタブラリゴ騎士団!」 「さっきはパワー"のみ"で捻じ伏せると言ってたような・・・」 「ん?どうした?」 「いえ何も!」 「タブラリゴ騎士団が獣の様に暴れるだけの集団と思ったのかな?」 思いました・・・と言ってはいけない。 「いえ、知的に溢れた紳士な騎士団とお見受けしました」 「そうであろうそうであろう、後は組長に任せておくとよい」 「・・・は、はい」
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