第2話

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昭和60年、4月、主人の平山公平と、私、香は東京都にある、2DKマンションを2500万円で購入しました。バブルが、弾ける前でしたし、東京で、一軒家なんて夢の夢の価格でした。主人の勤務する会社が、東京都の錦糸町だったので、主人の希望を聴いたのです。マンションのよさは、カギで管理出来る事で鍵っ子なんて言葉も流行語になりました。バブル経済の波に飲まれて、マンションは値上がりはしましたが、回りも値上がりしていて、売るとたちまち所得税が発生してしまい、売ることも出来ません。それに35年ローンですと、銀行に抵当権を設定されていますから売るなんてことは出来ません。もう、ただ固定資産税とマンションの維持管理積立金の支払いに追われていました。マンションは35年ローンで、ボーナス月に7月と、12月に20万円で年間40万円の支払いがあります。親にも連隊保証人なってもらっていましたので、迷惑はかけられないので、私はパートで働いていました。
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