青春

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 こうして、仲間たちから喜ばれることは嬉しい。だけど、彼女たちから送られてくるメッセージに私は少し、疲れてしまっていたのかもしれない。思わず、ため息が出た。  ご飯が出来上がったので、お母さんと一緒に食べる。今日の献立はシチューだった。無言で食べているとお母さんが何か気になるとでも言いたげな顔をしていた。 「どうしたの?」 「いや、また重たい顔をしてるなーと思って」 「大丈夫だよ」  気にせずにシチューを口に運ぶ。お母さんはスプーンを皿の上に置いた。 「いや、大丈夫じゃない顔をしている」 「大丈夫だって」 「そうには、見えないんだけどな」  部屋の中が無言になる。重たい空気が流れた。シチューを運ぶ手は完全に止まった。 「由香里は、心の奥の自分を封じ込めている。だから、とても心配なのだけど」  全くもってその通りだった。私は自分の気持ちを封じ込めている。図星だったので何も言えずに表情だけが崩れたような感覚だった。 「だからさ、もう少し心の声に従って生きてみたら、どうなの?」  お母さんの言葉は私の心の門に深く刺さった。だからこそもうこの場にいたくなくて、私は立ち上がった。シチューは半分くらい残っている。 「ごめん、今は、できない」  逃げるように自分の部屋へと歩き出す。 「由香里、ちょっと……」  お母さんのどこか引き止めたいようなそんな声が聞こえた。聞こえていたが、聞こえていないふりをして、部屋に戻り扉を閉じた。
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