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十二月二五日、クリスマス。学校が冬休みに入っていたので、私は普段より遅い起床となった。この日、午後から友美の家でパーティーが開かれる。私は楽しみな気持ちと億劫な気持ちが混ざり合って、ブルーな気分になっていた。
「そうか、今日か」
私は部屋を出て、リビングへと出た。そこにはストレッチをしながらテレビを見ているパジャマ姿のお母さんの姿があった。お母さんはどうやらこの日、仕事は休みだったらしい。
「お、由香里おはよう」
「おはよう」
お母さんは既に朝食を食べていた。私は自分のご飯の用意を始める。パンを袋から出してトースターにして入れる。そうしていると、お母さんが話しかけてきた。
「そういえば、今日はクリスマスだね」
「そうだね」
「楽しんできなね」
「わかった……」
この日、友美の家でのパーティーに私も出るということは、数日前にお母さんに伝えていた。お母さんは、せっかくだからと前日にお菓子を買ってくれた。それは友美に渡すための物で、とても嬉しかったのだが何だか気が重くなった。パンをトースターで焼き始める。リビングに出て、改めてテーブルの上に置かれたお菓子が入った袋を見つめる。上手な説明はできないが、面倒くさいという漠然とした感情があった。私は、彼女と一応は友達である。だけど、そこまで深い間柄でもないと思っていた。
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