一番、爽やかなモヒート

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一番、爽やかなモヒート

「おはよう、知輝」 「おはよう、姉貴、あれ、もうシャワー浴びてきたんだ。さてはデートだな」 「へへ〜ん。知輝には彼女はいないの? 高2なら、彼氏や彼女くらい居るんもんじゃないの?」 「俺の顔を見ると、いつも同じ話しだな。 俺にだってやりたい事があるんだよ」        ☘️🌿☘️ 「何よ、やりたい事って」 「免許」 「免許?なにかの資格でも取るの?」 「運転免許証だよ」 「それは18になってからの話しでしょう?」 「誕生日の2ヶ月前から教習所には入れるんだよ。仮免とかは18まで受けられないけどね」 「へえ!知らなかった。なら来月には教習所に通えるんだ」 「そう、だから行こうと思ってさ」 「なるほど。ねぇ、それ一口ちょうだい」 「どうぞ」 俺はそう云って、グラスを差し出した。 姉の亜季は一口飲んで、頷いた。 「このノンアルコールのモヒート、美味しいよね。口の中がさっぱりするわ」 「俺も今一番、気に入ってる」
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