9章〜熱い夏〜

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9章〜熱い夏〜

夏休み 私は吹奏楽部 彼ら3人は水泳部 当然 夏休みだろうと部活がある 吹奏楽部は 吹奏楽コンクール前は朝から夕方まで マーチングバトントワリングの前は昼から夜まで 水泳部は午前練か午後練 たまに外部プールに行って泳いでいた 学校が開く時間が決まっているため 吹奏楽コンクール前は行きか帰りが 幼なじみと一緒だった 朝決まっていうのは 「今日も学校だし、今日もギリギリだよ」 帰りに関しては 「お疲れ〜この間のテレビ見た?」 マーチングバトントワリングの時は 練習室の移動や昼休みの時に 幼なじみと話していた 「顔死んでるけど大丈夫?」 吹奏楽部か水泳部かどっちかのメニューが めちゃめちゃきついことが多いので いつもそんな会話だった 幼なじみ同士が喋ることは 吹部も水泳部も理解があった そのためにお互いの部活の情報は ある程度分かっていた 明日から大会で居ないよ とか 今日体調不良で欠席 とか 外練から戻ってきた時に 脱水症状で担架で運ばれた とか なんか今日元気ないんだよね とか そういった細かい情報まで 風のように幼なじみ間で流れていった 青春は周りが居たから だったのかもしれない 田んぼの緑は今日も青々としていた
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