4章 〜再逢〜

1/1
前へ
/34ページ
次へ

4章 〜再逢〜

高校2年生、 春 いよいよクラス替え 私のクラスは.... 2年7組か! 理系選択をした私 もちろん知っている人はほぼ居ない 男子28名 女子13名 これは確実にクラスで揉めることは無い人数比 そう思ったら何かワクワクして 新しい何かが始まりそうな気がした 1年生の時に同じクラスだった女の子たちと ソワソワしながらクラスに入る 新しい風が爽やかな新緑と共に クラスに入り込むのだった クラスに入ると男子の明るい声が飛び交う 女子はみんなで1つの輪になって自己紹介をしていた 同じクラスだった女の子たちといた私は 一緒に女子の輪にはいる 自己紹介の番が回ってきた 「私、五橋出身です!」 そう元気に答えた私の後ろに 大きな3人の影 「俺らは八軒だけど」 「うわぁぁぁめっちゃ近いっていうか お隣さんじゃん!」 そう答えた私は大きな3人の影の名前を確認した 「ああ、本当に? ていうか私のお母さんから聞いてた!」 「もしかしてみんな小さき花?」 「そう!そこ」 「何組だった???私はバラ組とゆり組」 「バラ組とゆり組」 「すみれ組とすずらん組」 「バラ組とすずらん組」 再会を喜んでいる私たちに 周りの女の子たちは言う 「えーーー知り合いだったの???」 4人は答えた 「いや、幼なじみ。 10年振りの感動の再会をしてるところ」 明るい男子たちの声がまた周りを取り囲む 「何楽しそうなことやってんだよー」 2年7組の教室の窓から 軽やかな春風が行き交い小鳥は歌う 窓の外の田んぼは青々と ただ真っ直ぐと空へむく 私はこのクラスの温もり、安心感と ワクワク感を胸に抱いた これが僕らの10年振りの再会だった
/34ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加