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妄コンボツネタコーナー『夏の終わり』
八月の下旬。その頃には私の家の近くで花火大会が行われる。
窓の外から騒がしい人の声や足音が聞こえ、祭りの雰囲気が感じられた。
私は花火が打ち上がる時間まで、家でスマホの動画を見てゴロゴロとしていた。
そして、花火が打ち上がる時間になった。
響き渡る轟音。空に咲くファイヤーワークス。感嘆の声を上げる観客達。
始まったか……。
私は窓を全開にする。
「あっちちちちちち!!」
すると、窓から入り込む火花が私の体を刺激する。
「あち! イテッ! キモチイイ! あち! イテッ! キモチイイ!」
快感である。
私は花火を見ることよりも、花火を浴びることにハマっている女子大生だ。
私の住んでいるアパートは『花火を浴びられるアパート』という訳あり物件で、家賃が安い。
ドMな私にはタマらんと思い、住み始めたのである。
─ドーン
「ひゃああああん!!」
─ドンドンドーン
「ひゃひゃひゃんひゃあん!」
今年も最高の夏を終わりを迎えられそうだ。
終わり。
なーつのおーわーりー♪ なーつのおーわりーには♪
夏の終わりと聞くと、この歌が脳内に流れます。
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