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〝発動条件〟を把握したはいいものの、元々事件の起きない平凡な私の人生で、それが使われる機会がそうそうあるはずもない。
18歳にして突如覚醒した能力が、このままでは宝の持ち腐れルートをひた走ってしまう。
折角の能力を活かせる場面はないだろうか。
そう悩んでいた時、転機が訪れた。
秋の交通安全週間だ。
数週間前から廊下に貼られていたポスターの存在を思い出した時、閃いた。 警察官ならいいかもしれない、と。
危険な現場で、他人も動かせるのなら救助の仕事も向いているだろうけど、あいにく私は自分が動くことしかできない。
となれば、命が脅かされるような場面が多々ありつつ、誰かの助けになれる仕事が良いと思い至ったのだ。
ドラマで観た刑事の殉職シーンだって、私なら回避して生き延びることができるのである。
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