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「ハーイ!こっちこっち」
お祭り会場に理佐と到着したときには、もうすでに理佐の彼氏がいた。
「理佐と和歌ちゃん、紹介するね。僕の友達のマークです」
「アメリカから来ました、マークです」
日本語がペラペラのマークはアメリカからの留学生で、10月からは私達と同じ大学に通うらしい。
「えー!かっこいい!ね、和歌」
「う、うん」
今まで欧米人もそれなりに見てきたが、中でも彼はかなりかっこよかった。
「和歌さん、荷物持つよ」
「和歌さん、浴衣がとても似合ってる」
しかも、エスコートも言葉の選び方もスマートなのだ。
足場が悪いところではさり気なく手を繋いでくれるし、私の話を楽しそうに聞いてくれる。
私は自然とマークに惹かれていた。
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