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あとがき
皆様。
最後まで読んでくださり、本当にありがとうございました。
突然の新作でこの物語がスタートして、驚かれた方も多かったのではないかなと個人的に思っています。
色々なご縁や偶然が重なり、この物語を書こうと決めて書きました。
私の中では(本当にあくまで私の中では、ですけど)
ヒール役だったヒロインーーー鏡花は、私が作り上げた中で最も愛着が湧き、思い入れ深いヒール役になりました。
彼女は表上 悠ーーーー浦部悠貴を愛していたが故に狂っていきます。
その鏡花は私でありーーーー私じゃなくても、大切な人を不本意に奪われた経験のある、誰かーーーーであったのだと思います。
表上が死ぬまで追い詰められていることに気づけなかった鏡花の気持ちを想像して、切なくて、なんともやるせ無い気持ちになり、自分を責めながらもその怒りを塔野に向けるのはとても理解ができたというかーーーー
きっと自分もそうするだろうなと頷きながら書きました。
最後に塔野をフランスに誘ったのはーーーーもう誰だか、私の過去の作品を読んでくださっている方ならお分かりかと思います…
(私が大好きなあの人…であります…)
あの人ーーーーがキーワードの作品でしたね。
近くにいるこの人ーーーではなく
遠くにいるーーーーあの人。
遠くにいるあの人をいつか
この人と呼ぶ事ができたら
幸せだろうなぁと
私自身、節目のこの年に考えさせられました。
さて、新しい一年が始まります。
今年こそもっと自由に、柔軟に生きたいなぁと思う朔良です。
私の意思や考え、ご縁を詰め込んだこの作品が、誰かに何かを感じさせるきっかけになれたらなと願っております。
2023.1.3 朔良珠世
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