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「なんでシェアハウス‥‥‥‥‥?」
「私たち、お父さん同士仲良くってさ。
しかもちょうど強豪のテニス部に行きたかったから。」
なるほど‥‥そういえば夏菜はテニス部だったな‥‥と納得していると、
武田が言った。
「あなたは駄目。他の人に変えましょう」
いやなんでだよ。
「えーいーじゃん!面白いじゃん!」
「いや‥‥‥‥だって‥‥‥‥」モゴモゴ何かを言っているので
俺は気づいた。
「もしかして、部屋汚いのか??」
びくっ、と反応しつつ、
「そんなわけないじゃない!あなたが勉強ちゃんとやるためよ!」
‥‥‥‥‥学年中位なので、言い返せない。
確か武田はトップ10位に入ってたっけ。
すると夏菜が提案した。
「なら、葵とユウがテストで勝負して、
勝ったほうがどうするか決めるってのは!?」
すると武田はニヤッとして、「いいわよ、それなら」
‥‥‥‥‥‥どーしよう!!ヤバいって!!
「‥‥‥わかった」
‥‥‥‥‥‥結局勝負を受けてしまった。
どうしよう。
俺は毎日授業を寝ずに受け、
放課後は残って勉強する。まさに地獄の日々。
今日も今日とて放課後勉強していると、
机にジュースが置かれた。
「頑張ってるねーお疲れー」夏菜だ。
「ありがとう」と一言お礼を言って、
そのまま机に向かって勉強していた。
すると夏菜は聞いてきた。
「ねえ‥‥‥‥なんでそんなに頑張るの??」
「‥‥‥‥別に金が欲しいだけだよ」
そう。俺は金が欲しいだけだ。
すると夏菜はニコッと笑って
「そっか!ユウらしいね!まあ、頑張ってね!」
と教室を去って行った。
俺もそろそろ帰ろうと帰宅の準備を始めた。
「ユウ‥‥‥‥嘘ついてる‥‥‥‥あの顔」
嘘がバレているとも知らず。
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