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責任
俺は司に全身を丁寧に洗われ、なぜか後ろから抱かれて湯船に浸かる。
でもなんとなく、司の様子が変だ。
「なんだよ、よそよそしーな。なんかあるなら言えよ」
『神、お前…本当に覚えてないのか?』
「ふ…全部覚えてるよ」
『ならなぜ…』
「死ぬはずだった俺が生きてて、親父さんや司…みんなにまであんな顔させるなんて…ごめんな…」
『バカ…野郎…』
「司…また泣いてんのか?その顔で泣き虫かよ」
『クッ…』
「司…こっち向けよ。な?俺に言わなきゃいけない事あるだろ?」
司は細くなった神の身体を強く抱きしめる。
『神…愛してる』
「ああ…俺も愛してるよ」
司は神の顎を取り、振り向かせてからキスをする。
「んっ…ちゅ…つか…さっ…くるし…」
『悪い…お前を失うかと思ってたから、つい…な?頼むから、もう二度と死ぬなんて言うな。お前が死ぬ時は俺が死ぬ時だ』
「うん」
『あと…ごめんな、お前の綺麗な身体に傷つけちまった…多分、一生消えねぇ…』
「いいさ。司が責任取ってくれるんだろ?司のだってゆう印みたいで嬉しいよ」
『可愛い事ばっか言うな、我慢できなくなる』
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