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ミライ・チャンネルの番組は全てドキュメンタリー。主人公は契約者本人。
要するに、契約者の未来の一幕を、ランダムに切り取って映像化するサービスなのだ。
またミライ・チャンネルには何時から何を放送するといった番組表の類は存在しない。1番組5〜10分程度で、24時間常に何らかの番組が放送されている。
なぜなら一口に未来と言っても、一瞬先から契約者が死ぬ直前まで、未来は幅は広い。広いどころか、ほぼ無限だ。
さらに契約者が次に取る行動によって未来は如何様にでも変わるから、今この瞬間にもいくつかの番組が生まれたり、あるいは消えたりしている。
だからリアルタイムで番組の差し替えや延長・短縮が行われ続けているというわけだ。
例えば、フレンチシェフを志す俺はたった今消えたから、今テレビ画面に映るこの番組が放送されることは二度とないだろう。
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