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その後、丸3日テレビの前に張り付いていたが、弁護士になった自分はおろか、他の都合の良い未来もほとんど見つからなかった。
泥臭くて地味な仕事に就く姿を幾度も見せられ、億劫さばかりが募ってゆく。
俺には誰もが羨むようなキラキラした仕事に就く才能は無いのか。心折れかかっていたところでまた、次の番組が始まった。
結論から言えば、「血の滲むような努力の果てに……」と銘打たれたその番組こそ、俺が探し求めていた未来だった。
自宅でPC画面を見つめる俺。今より少し老けているように見えるが、それほど遠い未来ではなさそうだ。さらにその後ろに立つ母の姿。祈るかのように目を閉じ、両手を合わせている。
未来の俺がマウスを操作し何かを確認した直後、目を大きく見開いた。そして「受かってる」と呟いた瞬間、後ろの母が歓声を上げた。
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