優里亜 25歳

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「こーたくん?」 「優里亜、元気そうだな。」 「片瀬さん、誰ですか。イケオジですねぇ。まさか彼氏?」 由香ちゃんが余計な事を言う前に紹介する事にした。 「私の叔父、父の弟なの。こーたくん、こっちは私と同じ課の田中さん。」 「いつも優里亜がお世話になってます。」 「田中由香です。こちらこそ片瀬さんには、とーってもお世話になってます。」 「こーたくん、今日は?」 「仕事で東京に来て、雄太のところに泊まろうと思って連絡したら、あいつ旅行行ったらしくてさ。 今日の夜には帰るらしいんだけど、ひとりで夕飯なら優里亜を誘おうかと思って、LINEしたけど見てない?」 慌てて、スマホを確認するとメッセージと着信がいくつか入っていた。 「ごめんなさい。いま見た。」 「いいよ。行ける?」 「あ、由香ちゃんと行く約束しちゃって…」 「じゃあ、田中さんも良かったら、一緒にどう?ごちそうするよ。」 由香ちゃんが、奢りと聞いて喜んで頷いたので、三人で近くの居酒屋に移動することにした。 居酒屋に入るとちょうど雄太くんから連絡が入った。 「雄太が、合流したいって。」 こーたくんが、スマホを見ながら聞いてくる。 「私も久しぶりに会いたいから、いいよ。 ところで、雄太くんはT工大の院に今行ってるんだよね?」 「うちを継ぐ気になったからな。佳菜美は、のんきに女子大生してる。」 「由香ちゃんと同じ歳の従弟が来るから。」 そう言うと由香ちゃんは、目を輝かせた。 「イケメンですか?」  いい食いつきっぷりだ。 「こーたくんにそっくりだからね。」 「楽しみっ♡」 30分ほどして、雄太くんがやって来た。
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