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【デジタル上の自律世界】Automated Metaverse
スマートウォッチに、何気なくニュースがとびこんできた。
「DUUTY社、Automated Metaverse『Auty』のオープンベータ版をリリース」
Automated Metaverseは初めて聞いたな。記事を見てみるか。
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「DUUTY社は26日、同社が標榜するAutomated Metaverseの第1弾となる『Auty』というワールドのクローズドβ版をリリースした。
Automated Metaverseは、AI量子コンピュータを応用した、自律的に発展するメタバース(仮想世界)である。
同社によると、『今のAutyは、1つの惑星で技術レベルは我々と同程度だ。人口は約50億人。現実世界との最も大きな違いは、そこに住む人々が魔法を使うという点だ。』
さらに同社は今後の展望も述べた。
『Automated Metaverseは間違いなく大経済圏となる。現在の機能は観光・NFTに留まるが、今後は脳接続によるリアルなAuty体験、Auty内の知的生命体とのコラボレーションも実装予定だ。』
市場からの評価は概ね良く、新しい挑戦であると好意的に受け止められている。
気になる対4Dへのリリースは未定。『そもそも我々にとってのAutomated Metaverseと、4Dにとっての我々の3D世界はほぼ同じ価値を持っている。一方的に干渉可能で、自律的に発展し、そこから様々な価値を取り出せる。4Dへのリリースは、もう少し機能が充実してからになるだろう。』
一方で心理学者の佐伯ゲレンダルは、このAutomated Metaverseに対して批判的だ。
『莫大な経済的価値をうむ可能性は高いでしょう。しかし我々の脳は、現実と虚構を見分けるのが非常に苦手だ。Automated Metaverseが居心地よいものになりすぎると、現実世界での生産が相当に落ち込むかもしれない』」
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