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「じゃあ、交番に寄って紛失届 出して、家で スマホの停止手続きするか。
新しいSIM 送ってもらうまで」
絢音に頷くと「よし」って 駐車場から車を出して走らせながら
「大丈夫だよ。電源も落ちてるんだし。
もし、落ちてるスマホを拾ったとするだろ?
俺なら 電源が入ってたとしても、画面ロックの解除までしようと思わないけどな。
どこかの店で拾えば、“落とし物です” って その店に預けるし。
さっき、“もし拾ったら” って話したけど、道端にスマホが落ちてても 実際は素通りするかも。
ま、今は 麻衣香が落として困ってるとこ見てるから、今後もし落ちてるのを見つけたら、交番に届けようと思うけどさ」って ゆっくり話してくれて、少し落ち着いてきた。
********
交番に寄ってきたし、家に着いた時間は遅くて、美希の実家に電話して、美希のスマホの番号を聞くのは 明日にしよう ってことになった。
「あとは、携帯会社の紛失手続きだな」
絢音は、ソファーじゃなく 床に座ってる。
その方が落ち着くみたいで、ソファーには 座るんじゃなくて、ひとり占めして寝そべることが多い。
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