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「各界... お前であれば、本来 仏界へ赴き、仏弟子となるのだ。
修行を続け、成仏ならねば、六道の何れかに輪廻転生する事となる」
実家に仏壇があるから、仏教だからか?
大神の話を聞いていても、“本当なら仏界にいく” というところしか分からないが
「はい」と 頷く。
「しかし 修行の身となれば、菩薩に成らねば衆生を救う事はならず、両親を見守る事が叶おうと、それは定められた時期にもより、ある 一定のものともなる」
修行中は 好きな時に見守れない って事だろうか?
「だが、お前は神道を信仰しておる事にもなるのだ。我が国の者であるからな」
そうだったのか... 初詣や高校入試前の合格祈願で、神社に お詣りした事はあるけど、神道を信仰しているという意識は無かった。
大神に じっと見つめられたので、つい
「すみません」と謝ったが。
「俺の下で 罪の償いに働くのならば、その河より いつでも見守れよう。
いつの日か時が満ち、お前の両親が ここへ参った時に、共に仏界へ向かうが良い」
大神の眼を見直す。
そんなことが、許されるんだろうか... ?
だって、俺は 今田達に...
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