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大神に 「はい。しっかりと頑張ります! ありがとうございます!」と答えると、大神は 「良い」と答えられ 「では、早速 探して抜いて参れ。幾らでも涌き出でる」と、顎先で 蒼白の河を示された。 「はい!」と 一礼して走ると 「あっ、浬さん!」と、柚葉ちゃんも走ってきている。 許してもらえた分、祈ってもらった分... いや、それ以上に あの冥い闇を抜く。 (くら)いものを抱いた誰かが また前を向いて、今度は誰かの救いになれるように。 柚葉ちゃん、足、遅いなぁ... 待っていられず、蒼白の河へ飛び込むと 「もう!」と 飛び込んできた 柚葉ちゃんに、バチンと叩くように手を取られて 「ちょっとハリキリすぎですよ!」と怒られた。 「ごめん」 蒼白の生命の河を浮かび落ちながら、そうだな、最初から張り切り過ぎだ... と 素直に謝って 「誰も、ひとりで頑張らなくて いいんだよね」と言うと 「そうです。だから 浬さんも、走らず歩いてくださいね」と、柚葉ちゃんが笑った。 ********       「縁」了
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