認めたくない

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「いえ、これも勉強ですよね」 せっかくの機会を無駄にしてはいけないと、すぐに否定すると秋久は「これも失敗か……」そう呟いた。 「え?」 言われている意味が理解できず、聞き返すと秋久は苦笑しつつ口を開く。 「いや、なんでもない」 小さいころから大友家に仕えていたこともあり、知識としてマナーはあったが、やはり実践するのは違うと思いながら食事を終えると私は大きく一息ついた。 それでも、今日のお陰でだいぶ勉強はできたと思う。 「古都、もう少し飲むか?」 「いえ、これ以上は酔ってしまいます」 つい、敬語になる私に秋久はため息をついた。 「古都、勉強はもうおしまい」 ため息交じりに言われ、私は「わかった」とだけ答えて窓の外に視線を向けた。
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